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Infrastructure Monitoringのサブスクリプション使用状況(ホストとメトリクスのプラン) 🔗

注釈

組織のサブスクリプションプランがInfrastructure Monitoringで監視しているホストまたはメトリクスの数に基づくプランの場合は、このドキュメントをお読みください。ご利用のプランがInfrastructure Monitoringへのデータポイントの送信レート(DPM)に基づくプランの場合は、Infrastructure Monitoringのサブスクリプション使用状況(DPMプラン) を参照してください。

Splunk Observability Cloudは、Infrastructure Monitoringで監視するデータの理解と管理に役立つサブスクリプション使用状況の要約レポートおよび詳細レポートを提供します。この情報は、管理者ユーザーのみが利用できます。

このトピックは、使用量と消費量に関する一般的な側面を説明したものです。請求に関する詳細なお問い合わせは、Splunkアカウントチームまでご連絡ください。

Infrastructure Monitoringでのメトリクスの請求 🔗

Infrastructure Monitoringは、ご利用のサブスクリプションのタイプによってさまざまなカテゴリに分類されるメトリック時系列(MTS)を収集します。

注釈

各ヒストグラムのデータポイントは8MTSとして請求されます。メトリクスのカテゴリーについては、メトリクスカテゴリ を参照してください。

MTSベースのサブスクリプション 🔗

MTSベースのサブスクリプションでは、すべてのMTSがカスタムMTSと見なされ、請求対象になります。

ホストベースのサブスクリプション 🔗

ホストベースのプランでは、以下が適用されます:

  • ホストメトリクスおよびコンテナメトリクスからのMTS、およびバンドルメトリクスはサブスクリプションの一部としてカバーされ、個別の請求対象にはなりません

  • カスタムメトリクスからのMTSはエンタイトルメントの影響を受けます(Enterpriseプランでは1ホストあたり200 MTS、Standardプランでは1ホストあたり100 MTS)

  • カスタムメトリクスからの追加のMTSは、MTSごとに別途課金されます

詳細は以下の表を参照してください:

メトリクスのカテゴリ

説明

ホストとコンテナのメトリクス

  • Splunk Distribution of OpenTelemetry Collector、またはInfrastructure Monitoringのパブリッククラウドインテグレーションによって、ホスト、コンテナ、およびその上で実行されているサービスについて送信されるデフォルトのメトリクス。

  • Collectorレシーバによって取得される既定のメトリクスも、このカテゴリに分類されます。これらのメトリクスは、Collectorコンポーネント: レシーバー のドキュメントに記載されています。

バンドルメトリクス

  • Infrastructure Monitoringパブリッククラウドインテグレーションを通じて送信される、特定のホストやコンテナに帰属しない付加的なメトリクス。

カスタムメトリクス

  • ホスト、コンテナ、またはバンドルメトリクス以外について、Infrastructure Monitoringに対してレポートされるメトリクス。

  • カスタムメトリクスは、Splunk Infrastructure MonitoringのAPIコール数のカウントやAPIリクエストの持続時間の測定など、アプリケーション監視によく使用されます。

  • また、Splunk Distribution of OpenTelemetry Collectorを設定して、デフォルトのメトリクスセット以外のカスタムメトリクス(システムやサービスのメトリクスなど)を送信することもできます。

  • Infrastructure Monitoringのサブスクリプションでは、一定数のカスタムメトリクスを送信できます。この数を超えると、組織に超過料金が請求される場合があります。

メトリクスの分解能 🔗

メトリクスの解像度は、ホストベースのプランの請求には影響しません。詳しくは、メトリクスの分解能 を参照してください。

アーカイブされたメトリクス 🔗

メトリクスパイプライン管理を使用してメトリクスをアーカイブすると、通常のリアルタイムメトリクスの1/10のコストで請求されます。詳細は、メトリクス パイプライン管理の概要 を参照してください。

Infrastructure Monitoringの使用状況レポ―トへのアクセス 🔗

Infrastructure Monitoringの使用状況レポートは、送信しているデータ量の把握に役立ちます。これらのレポートを使用してコストを管理し、正しいデータを収集していることを確認します。

注釈

使用状況レポートを閲覧およびダウンロードするには、組織の管理者である必要があります。

使用状況レポートの表示とダウンロード 🔗

Settings > Subscription Usage > Infrastructure Monitoring に移動すると、ホスト、コンテナ、カスタムメトリクスの現在の使用数を示すチャートが表示されます。チャートの下には、使用傾向を表す追加のチャートが表示される場合があり、これらは異なるデータや異なる期間を表示するようにカスタマイズできます。

View detailed usage reports で、Usage または Usage Breakdown タブを選択すると、利用可能なレポートをタブ区切りのテキストファイルとしてダウンロードできます。ブラウザによっては、レポートを右クリックして保存する必要があります。

DPMベースのサブスクリプションプランから、Infrastructure Monitoringで監視するホスト数またはメトリクス数に基づくプランに切り替えた場合、Usage タブの古いレポートには、DPMベースのデータを表していることが示されます。Usage Breakdown タブのレポートは、サブスクリプションを変更する前の日付では利用できません。

月間使用量レポート 🔗

このレポートは、Usage タブで利用できます。このレポートには、その月内(今月については、月初めから現在の日付までの期間)の各時間について、監視対象のホストとコンテナの数、およびInfrastructure Monitoringに送信されたカスタムメトリクスの数が表示されます。このレポートは使用期間に従って表示され、使用期間の始まりの月をレポートリンクのラベルとして使用します。たとえば、使用期間がその月の10日から始まる場合、「2022年3月」のリンクは、2022年3月10日から4月9日までの期間をカバーします。

月間使用量レポートを使用して、使用量がサブスクリプションプランに合っているかどうかを判断できます。このデータを使って、平均的な使用量や、その月にプランの使用量を何時間超えているか、あるいは下回っているかを計算することができます。

レポートには以下の列があります:

説明

日付

mm/dd/yy形式

対象の1時間が終わる時刻

24時間のhh:mm(UTCフォーマット)。例えば01:00なら、UTCで午前0時から午前1時までの1時間を指す。

ホスト数

指定した1時間にデータを送信したホストの数。

コンテナ数

指定した1時間にInfrastructure Monitoringが監視したコンテナの数。

カスタムメトリクス数

指定した1時間にSplunk Infrastructure Monitoringが監視したメトリック時系列(MTS)の数。これにはアーカイブ済みメトリクスとヒストグラムメトリクスが含まれます。請求の目的で、アーカイブ済みカスタムメトリクス10個をリアルタイムカスタムメトリクス1個としてカウントし、ヒストグラムカスタムメトリクス1個をリアルタイムカスタムメトリクス8個としてカウントします。

アーカイブ済みカスタムメトリクス数

指定した1時間にSplunk Infrastructure Monitoringが監視したアーカイブ済みメトリック時系列(MTS)の数。

月間使用量レポート(複数組織) 🔗

Infrastructure Monitoringサブスクリプションに複数の組織が関連付けられている場合は、複数の組織の情報を含むサマリーレポートのオプションも利用できます。このレポートには、月間使用量レポート と同様に、ホスト、コンテナ、カスタムメトリクスに関する時間ごとの情報が表示されます。ただし、このレポートには、サブスクリプションに関連付けられている各組織についてのこのデータも含まれます。

時間ごとの使用量の詳細レポート 🔗

使用量の内訳 タブで利用可能な時間ごとの使用レポートは、指定した1時間にホストまたはコンテナから送信されたデータポイントに関連するMTSの情報を表示します。このレポートには、指定された1時間のMTSカテゴリのキーと値、および関連するクラウドプロバイダーのメタデータが含まれます。

次の表は、1時間ごとの使用量詳細レポートのさまざまな列について説明したものです。

説明

カテゴリの種類

MTSカテゴリの種類: 1 (ホスト)または 2 (コンテナ)

カテゴリ名

MTSカテゴリの名前:ホストまたはコンテナ

トークンID

そのカテゴリに関連付けられたトークンのID(ある場合)。TokenId値が0の行には、トークンなしで取り込まれたデータを含め、そのエンティティから報告されたメトリッ ク時系列(MTS)の集計カウントが表示されます。

トークン名

カテゴリに関連付けられたトークンの名前

カテゴリーキー

カテゴリのキー。例: AWSUniqueId

カテゴリ値

カテゴリの値

クラウドプロバイダー

カテゴリのクラウドプロバイダーの名前

クラウドのリージョン

カテゴリに関連付けられたクラウドのリージョン(利用可能な場合)

アベイラビリティゾーン

カテゴリに関連付けられたアベイラビリティゾーン(利用可能な場合)

プロジェクト名

カテゴリに関連付けられたプロジェクトの名前(利用可能な場合)

プロジェクト番号

カテゴリに関連付けられたプロジェクトの番号(利用可能な場合)

サブスクリプション

カテゴリに関連付けられたサブスクリプション(利用可能な場合)

ディメンションレポート 🔗

Usage Breakdown タブで使用できるディメンションレポートには、ホストまたはコンテナから送信されたデータポイントに関連付けられたMTS情報と、カスタムMTSおよびバンドルMTSに関連する情報が表示されます。合計をディメンションごとに分けて表示されるため、データの起源を追跡できます。

ディメンションレポートには、組織が送信しているデータの性質が表示されるため、それに応じてデータを調整できます。たとえば、Infrastructure Monitoringを使用して監視する必要のないホストやサービスのデータを送信していることを示すディメンション( environment:lab など)が表示される場合があります。

このレポートの日付は、選択または入力することができます。レポート内のすべての値は、その日付の24時間(UTC)に基づきます。

レポートには、22の列があります。ディメンションの名前と値に2つ、各タイプの使用量メトリクス(ホスト、コンテナ、カスタム、バンドル)に4つずつです。カスタムメトリクスのサブスクリプションプランを利用している場合、レポートにホストまたはコンテナのメトリクスの列は表示されません。

以下の表は、ディメンションレポートのさまざまな列について説明したものです:

説明

ディメンション名とディメンション値

  • メトリクスと共に送信されるディメンションのキー/値のペア。ディメンションとメトリクスの一意の組み合わせは、Infrastructure MonitoringでMTSとして表されます。

  • 各行の値は、指定したディメンションの名と値のMTSに関連付けられたカウントを表します。

[使用量メトリクスタイプ]のMTS数

  • レポート対象の24時間(UTC)中に、ホストまたはコンテナから少なくとも1つのデータポイントを受信した一意のMTSの数、および、カスタムまたはバンドルのMTSの数。

[使用量メトリクスタイプ]の新規MTS数

  • レポート対象の24時間(UTC)中に、その日付に初めてホストまたはコンテナからデータを受信した一意のMTSの数、および、その日付に初めて受信したデータに関連付けられたカスタムメトリクスまたはバンドルMTSの数。

[使用量メトリクスタイプ]のMTSの平均解像度

  • MTSを構成するデータポイントの平均レポート頻度(ネイティブ解像度)。この値は、MTS数およびレポートの日付で表される24間に対して平均されます。

  • 例えば、値が10の場合、データが10秒ごとに送信されていることを意味するので、ネイティブ解像度は10秒です。値が300の場合はデータが5分ごとに送信されていることを意味するので、ネイティブ解像度は5分(標準的なAWS CloudWatchメトリクスの標準値)です。

  • この値は、関連するディメンション値に関連付けられたすべてのMTSの平均として計算されます。そのため、平均を歪めるような外れ値(例えば、レポートが遅かったり重大なジッターやラグがあったりするMTS)が含まれることがあります。

  • 例えば、5分(300秒)ごとに送信されるデータの場合、280という値が表示されることもあれば、315という値が表示されることもあります。この値は、メトリクスの正確なタイミングを監査する方法としてではなく、メトリクスで何を行うかを導くためのおおよその数として扱います。

[使用量メトリクスタイプ]のデータポイント数

  • レポート対象の24時間(UTC)中に、ホストまたはコンテナからInfrastructure Monitoringが受信したデータポイントの数、および、カスタムMTSまたはバンドルMTSに関連付けられたデータポイントの数。

旧レポート形式 🔗

ディメンションレポート は、以前は「ディメンション別メトリクス」レポートと呼ばれていたレポートの改訂フォーマットです。ディメンションレポートの日付としてこの改訂フォーマットのリリース日より前の日付を選択した場合、ダウンロードするレポートは、古い「ディメンション別メトリクス」レポートのようなフォーマットになります。旧レポートフォーマットでは、データの集計ビューが提供されます。つまり、異なる使用量メトリクス(ホスト、コンテナなど)に対して異なる値は表示されません。

カスタムメトリクスレポート 🔗

カスタムメトリクスレポートは、Usage Breakdown タブで使用でき、指定した日付の、ホストまたはコンテナから送信されたデータポイントに関連付けられたMTSに関する情報、およびカスタムMTSとバンドルMTSに関連する情報を表示します。このレポートの大部分の列の内容は、ディメンションレポート と同じ種類の値を表しますが、情報の内訳がディメンション名と値ごとではなく、メトリクス名ごとになっている点が異なります。したがって、Infrastructure Monitoringが各メトリクスに関連するデータをどのように分類しているかを確認できます。

このレポートが他と大きく異なる点は、「 カスタム MTS数」列の利用方法です。たとえば、この列に非ゼロ値があるとします。この場合、メトリクスはカスタムメトリクスとして指定され、このメトリクスのすべてのMTSはご利用のInfrastructure Monitoringプランに関連付けられた割り当て量にカウントされます。組織が送信しているカスタムMTSの数を把握していれば、それに応じて使用量を調整するのに役立ちます。たとえば、Infrastructure Monitoringに今後レポートする必要のないカスタムメトリクスがあることに気づくかもしれません。逆に、超過料金を回避できるように、プランのカスタムメトリクスの数を増やすことを決定する場合もあるでしょう。

MTS使用量のオンデマンドレポート 🔗

Metrics Pipeline Management を使用して、メトリクスの作成とカーディナリティを追跡および管理できます。

作成して使用するメトリクス時系列(MTS)の詳細な内訳を確認する場合は、テクニカルサポートメンバーまたはアカウントチームに連絡して、特定の時間間隔の使用量レポートをリクエストできます。詳しくは メトリクス使用状況レポートでメトリクスの使用状況を把握する を参照してください。

システム制限とデータのスロットリング 🔗

Infrastructure Monitoringを含むSplunk Observability Cloud製品には、サービスのパフォーマンスを保護するためのシステム制限があります。これらの制限を超えると、プラットフォームは、お客様が送信するデータのスロットリングを開始します。

詳細は、Splunk Observability Cloudの製品別のシステム制限 を参照してください。

このページは 2024年10月28日 に最終更新されました。